ガソリンスタンドから、漁師になった。
漁師になる前は、全く違う仕事をされていたんですよね。
ガソリンスタンドで働いていました。
最初に漁師になったのも、強く漁師を目指していたわけじゃなくて。
知り合いから やってみれば と言われて、小さい3人くらいでやっている定置網の船に乗ったのが始まりです。
本当に人との縁だった。
そうですね。
やってみるか、くらいの感じでした。
でも一度やってみたら、せっかく漁師という仕事に触れたので、もう少し覚えたいな、続けたいなと思うようになりました。
そこから田川漁業へ。
以前のところで2年くらい漁師をやっていました。
その後、能登半島地震で、それまで乗っていた船も網も駄目になってしまって。
次の仕事を考えた時に、漁師はやりたかったので、ここなら続けられると思って田川漁業に入りました。
入って、2年半くらいです。

最初に大変だったのは、仕事より生活を変えること。
ガソリンスタンドから漁師になって、一番ギャップを感じたのはどこですか。
生活ですね。
夜中に仕事へ行って、朝に帰ってくる。
普通とは生活が逆になりますから。
自分だけならいいですけど、家族にもその生活に合わせてもらうことになるので、そこは大きかったですね。
夜中に働くことにはすぐ慣れましたか。
夜中に起きて動くこと自体は、そこまで苦ではなかったです。
生活リズム自体は慣れました。
ただ、体力は必要でしたね。
どれくらいで漁師の体になりましたか。
自分は2年くらいかかりました(笑)。
社長には かかりすぎやろ って言われましたけど(笑)。
今は最初より体力もついたと思います。
やっていれば少しずつ慣れていきます。

毎日、今日は何が入っているんだろうと思う。
漁師になってみて、面白いと感じるのはどんな時ですか。
毎日海に行って、今日は何が入っているんだろうって見られるところですね。
イワシだけじゃなくて、大きなマグロが入ることもあるし、クジラが入ることもあります。
何が入っているか分からない。
そこは面白いです。
漁師になる前から魚には詳しかったのでしょうか。
全然ですね。
魚を食べるのは好きでしたけど、漁師の仕事自体は知らなかったです。
実際に船に乗ってみて、初めて知ることばかりでした。
毎日、網に入る魚も違います。
今日はこんな魚が入った、こんな大きい魚がいた、というのを見るたびに面白いですし、子どもにも見せたいなと思います。
自分が仕事をしながら、海や魚のことを知っていっている感じですね。

大きな会社だから、もっと漁師を学べる。
田川漁業へ入って良かったと思うのはどんなところですか。
この地域では規模の大きい会社だと思うので、いろんなことを学べるところですね。
自分はまだ漁師としてもっと覚えたいと思って入ったので、それは大きいです。
最初に乗った小さな船とは、かなり違いますか。
違いますね。
設備も違いますし、人も多い。
経験できることも増えました。
待遇面については。
給料もいいと思います(笑)。
忙しい時期は忙しいですけど、その分ちゃんと返ってくる。
そこも働く側としては大きいですね。
職場の雰囲気はどうですか。
色々と話を聞きやすい環境だと思います。
最初は分からないことばかりですけど、聞けばみんな丁寧に教えてくれます。
5. 仕事が終われば、海にも山にも行ける。
仕事以外でも、能登の自然を楽しむことはありますか。
ありますね。
自分は漁業権を持っているので、時間と体力があれば海に入ってサザエを獲ったりもします。
仕事で海に出ていますけど、休みの日も海に行くことはありますね(笑)。
また、仕事が終わってから、みんなで山菜やタケノコを採りに行くこともあります。
実習生のスタッフと一緒に行くこともありますし、この辺はキノコも採れます。
漁師として海で働きながら、山の恵みも身近にあるのは魅力ですね。
はい、海だけじゃなくて、山も近いので。
都会とは全然違う暮らしですけど、自然が好きな人には面白いと思います。
自分みたいに違う仕事から入っても、覚えていける環境だと思います。
未経験なら、まず一度乗ってみてほしい。
水口さん自身が未経験から漁師になっています。これから挑戦する人に伝えるなら。
まず乗ってみることですね。
自分も最初は全然分からない世界でした。
でも、乗ってみて、実際に触れてみて初めて分かることがあります。
入る前に全部理解しようとしなくてもいい。
そうですね。
やってみないと分からないと思います。
あとは、積極的にやること。
分からないから何もしないんじゃなくて、自分からやってみる。
分からなかったら聞く。
そうやっていけば、仕事は覚えていけると思います。
異業種からでも漁師になれる。
自分がそうですからね。
最初から経験がなくても、一回やってみる。
そこからでもいいと思います。
